夏空広がる。
後からこの文章は書いていて、写真を眺めながら悠長に思い返す。
しかし、これを撮影した時は処理や確認すべき多くの内容に、またあまりの暑さに正直懲り懲りしながらシャッターを押していた。その一番の要因は、屋根が葺けたにもかかわらず雨が降らず、降ったかと思うと台風に伴う豪雨が昨日現場を襲ったことと言える。
パラパラ程度の雨ならあったかもだが、覚えている限り私が現場を視察している時に雨は降っていない。葺けた屋根が実際に雨をしのげているかどうか、雨が降っている最中にこれを確認できれば言うことなしだが、そう都合の良いことは起こらない。足場がある間に確認できるかどうかが一つの目安になるが、雨が降る気配は当分ない。現場監督にその確認を一任することもできたが、こればかりは自分の感覚で確かめなければならない。そう考え、頻繁に気象情報を見て、この日この時間に雨が降ると推測し、当日時めがけ現場に立ち寄ると一向に降らない。これを2,3回繰り返したのち、台風が到来する。

これは絶好のチャンスと思う様はまるでサーファーのよう。不謹慎にもほどがあるが、やっとこれで確認できると思ったからだ。しかし、当日電車等公共交通機関は全面運休し、近場のレンタカーも予約で空車がない状態になっていた。致し方なしと考え直し、現場監督とのやり取りで確認することとした。土砂降りの雨でも屋根は問題なく雨水を防げていることを確認するも、他に問題も発覚する。雨の量にもよるところだが、屋根で受けた雨水が壁をつたわず、鉄砲水となって隣地に直接降り注いでしまうのだ。この問題には、雪止めならぬ雨止めを軒先付近に留め付けることで対応したが、この一連の事柄において学ぶべきところは多々あった。想定外や予測困難な事象に対して、より思慮深く危機感を持って設定・対応すべきか、モラルの範疇においてこれを扱うことが益々重要であることを痛切に感じる。
