そして、いつものこと 2020-06-05

あるべき姿を斟酌しながら日常が過ぎることも結構なことだが、具体的な状況や材料、条件の整理は、とても重要な要素を引き出すことになるので怠ることはできない。只、それにほとんどの時間を費やすことになりがち(否、そうなる)なので、振り返ってみて、主旨レベルの後悔はないか、もっと可能性があったのではないか、と強迫観念さながら常々考えさせられてしまう。集中力や時間配分で補えるとの考えもあったが、気になると頭から離れず、いつのまにか思考の沼にどっぷり。これは創作する者の性であって、建築を現前に成就させるため、今ある情報や要素の取得と調整が肝要、と言い聞かせ作業を進める。要は、創作上の全ての要素に対して、どのようなキリ(解釈)をつけ、まとめ上げるか。プロフェッショナルの素質が問われるところなのだろうと思う。

と、少々駄々をこねたところで、現実と向き合いバッサバサと切り進めていく。今回は、敷地境界とその周辺状況の確認を行う。手慣れた作業、でも簡単には済むことない。自身が造成したのなら別だが、全く同じ敷地条件をもつものはほぼなく、今後起こりうる問題や状況、必要な諸手続きを予想すると、とても複雑な作業になる。これまでの事例から間違い探しができるくらいに経験を積み上げているなら、、と思うこともあったが、その経験が功を奏することもあるだろうが、結局のところほぼないと考えることにした。特に、今の街並みができる以前に造成された古い敷地では、一般的な読み込みは通用しない。一つづつ痕跡を確認しながら柔軟に次の展開を紐解いていく。

 

 

境界明示、道路幅員、既存擁壁の構造と状況、インフラ確認、開発関連協議、、、打出の小槌さながら詰めるべき項目が出てくる。経験がものを言い出すのはこの辺からかもしれない。すべきことがわかり、先手を読みながらいかに効率的に捌くかが予想できると、あとは時間配分の問題。しかし、思わぬところに落とし穴もある。落とし穴に入ったことがない限りわからないことだけれでも、今回そのリスク回避まで実践することになり、とても貴重な経験を得ることができた。