定例no.11 2020-09-03

2度目の中間検査も無事終え、工事は進む。
床スラブの鉄筋が施工され、コン留め型枠を設置した後コンクリートが打設される予定である。床に仕込まれた配管類を確認しながら、配筋状況と建築の形をより具体に表す床の形状を見て回る。上の写真は、1Fのスラブの南端のもので、地面との取り合いが生じる部分の一つとなる。地面が延々と連続するのと同様、この取り合いは一連のものとして現れてくる。以前勤めていたアトリエで、駆け出しの私にとても世話を焼いてくださり、大変お世話になった施主から「お洒落は足元からやな、笹本君」と声を変えられたことがあった。完成間近の現場で、満足そうに微笑みながらそう話す姿を思い出す。その瞬間は、何のキャッチフレーズだったっけ?と考え、自分の汚い靴をみたりもした。勿論そうではなく、この建築と地面との取り合いがいかに重要であるか、敢えて冗談めかして示してくれたのであった。その時以降、この部分はできる限りの注力を行うようにしている。

 

 

主要な鉄骨架構が終了した後、いわゆる棟上式は行わなかったが、節目を迎えられた感謝と今後の安全祈願、また隣接する幼稚園児にむけての注目も兼ね、現場に御幣をたてた。ただ、まだ足場なく2階の床付近に設置されてしまい、園児へのアピールはやや少なめの状況であるが致し方なしとし、足場設置後は棟に設置するよう指示。形式はともかく、節目を祝い感謝する気持ちが現場に漂い、また少しでも伝わればと思う。