造作設置 2020-11-26

竣工まで残すところあと1週間となる。
現場では床や開口ガラスなど仕上げの最終工程と、造作の搬入・設置作業が進められている。工事があるのだから仕方がないことでもあるが、竣工1週間前であるにもかかわらず、現場は材料・道具で満たされている。基礎工事の時、とても小さく見えた現場だが、今見渡すとその感覚は嘘のようで、この場所の大きさをあらためて感じ不思議に思う。一敷地からでも、この世界に対して森林と砂漠の思考に沿ってあれこれ思案することも可能だな、と思いつつ現場を確認し回る。

 

 

1階の一部の床仕上げにはシート材の模様ばりを施している。その模様は、例外なく幾度も試行錯誤を繰り返して決定したものであるが、実際の施工にはそれ以上に繊細な技量と経験が必要となる。ある程度でしかない模様決定に係る施工への配慮は、ある意味残酷なのだが、効用がある場合もある。この部分は絵画のようなもので、「おおよそ」の絵を描く。ただ、ある程度の目安を提示しなければ工事ができないので、かっちり寸法入りの図も準備する。真冬の現場、職人もまだまだ往来する中、広範囲を繊細に施工するこの職人に、この二つを目安にあとは遣り易いように、ということが一番であろう。