諸条件整理や大きな方針の確定など、計画の初期に行うべき事項を積み重ね、本日は現場に足を運ぶ。
計画場所がある建物では事前に全館の耐震補強工事が行われており、この工事が済み次第(現在計画中の)内装工事に入るという大まかな流れがあった。内装計画側からすると、この工事によってスケルトン状態を確認でき諸々の調整を初期段階からできることからとても有難い。耐震工事後の復旧計画図面も拝受していたが図面通りになるかわからず、もどかしさを感じるところであったが、只々今後良い計画としていきたいので施主である行政と共に耐震工事施工者と協力や連絡体制を築くことができれば幸いであることを現場監督にお伝えし、快い回答と一緒に現場を丁寧に案内していただいた。

他の所用を兼ねていたので長居はできなかったが、主に配管類について既存図面と現場の整合を見て回り、一面耐震壁になってしまう開口部をみてもう少しやりようなかったのとか無責任なことを考えながら、現地にて将来像を投影してみる。既存躯体や耐震工事の状況など現場監督から意見を参考に拝聴した際、この建物がどんな変遷を経たのか思い描くことができる跡を発見する。竣工時は今とはだいぶことなる趣きであったらしい。現在内部としている大半は半外部のテラスで、表からはピロティになり上部の階層が浮いたように見える状態であったのだろう。今の外壁から4mほど内側にコンクリートの垂れ壁の削り跡が確認できた。つまり増築によりテラス部分が内部化されたことになるが、この建物の本来的な意図や営みをひきだし未来にどう繋げていくか、、、背景的なシークエンスとして内装計画においても一考すべきところだと思う。
