現場は完成に向けメキメキと進む。
残る工種は仕上げに関わるところ。時間に追い詰められながら、各者は神経を研ぎ澄まし作業と調整をおこなっていく。皆経験豊かな職人であるから、ピンと張り詰めた、という具合ではなく、共有されたあって然りの緊張感が場に漂っているのを感じる。床は仕上げのフローリング材が施工され始め、他作業との兼ね合いから一進一退のような状況。足の踏み場が職人から使用者へ切り替わる様相は、やっとここまで辿りついた感覚と前述の緊張感を助長する風景をつくっているようだ。

ただこうなってくると、資材等の置き場が大変なことになってくる。内装工事の場合はそのような置き場自体を十分確保することが難しく、仕上げ工程が進み始めると、1日足らずで物が集積してしまう。養生すれば足りていた置き場も減っていき、養生材自体どこに置いておくかという具合になっていく。現場を円滑に進めるためには資材等をいかに整理するかが重要であり、実行するには相当の段取りとマンパワーが必要となる。元請業者の大事な役割の一つは、皆の足の踏み場をつくることなのだとよくわかる。
