表現ときっかけ – 0312 – 2023-03-04

引き渡しまで一週間。
現場では最終の工程が進み、あとは検査や美装を残すのみとなる。今日は諸々意図を込めた一つの仕掛けの完成を確認していく。

“なみきのかべ”と名付けたその仕掛けには、主に空間をかたちづくり、ここでの生活にいろんな物語をうみだすきっかけとなる意図を持たせている。設計当初から空間的に有効なチャームを形成することが把握でき、つくるからにはいろんな効果をもたせようと施主共に議論を重ねてきたところでもある。木立にして子供が登れるようにしたり、本棚にしてみたり、ニッチやアルコーヴを生み出してみたり、と幾つも案を検討してきたが、安全と心地よさをどう両立させるかが決め手となる。

 

 

外からの視線を遮りながらも開放感や明るさを確保しつつ、内からは死角が生じることなく一体的な空間としても認識でき、子供たちの興味や刺激をひきだすもの、、、と言葉で整理すれば簡単だが、物として表現するとなると至難を極める。試行錯誤を繰り返すことでこれらの課題に応える表現をなんとか構築できた。大人が一見すれば並木、でも、なみき自体知らない子供たちにとって、いろんな活動や想いを受けとめる変わったかたちの色壁になってほしいと思う。