天気は快晴。
お日柄も良いこの日、統括したプロジェクトとして初めての地鎮祭を迎える。
所員時代では幾度か参加したことはあるが、今回は自身が玉串を奉天し、斎鎌を握り狩初を執りおこなわなければならない。日々椅子に座って図面に向き合っていることがほとんどの人間にとって、慣れない動きに緊張は隠せません。足の進め方、玉串の扱い方、鎌の入れ方、、、等々、儀を執りはからう方法はもちろん、痛くならないでねと腰痛を労わり、服装にブラシをかけ、身嗜みを整える。所員時代には全くなかったそのような所作を思うと、「若かった」で済んでしまったことに対する少しの後悔と、見守ってくれた方々への感謝を覚えざるをえない。
儀は滞りなく順調に進む。春の日差しと吹く風は、紅白幕を気持ちよく揺らしながら、無事祭りは終了。
ここで、施工者が恒例とする行事が組まれた。施主、設計者、施工者が円陣を組み、工事の決意とともに狼煙をあげるという。もちろん初めての経験。後で現場所長に聞くと、社長(現在は会長に成られています)の肝入りで、必ず行うのが社是とのこと。円陣を組み、前かがみになり勢いをつけて社長が決意を表明する。祭りで大人しくしていた腰がピリッとしたけれど、この事業の体制を体を使って見える形にし、五感でその決意を共にした。とてもシンプルなことだけれど、口ではすぐに言えることが、こうすることで即体感に変わったと思う。
建築を始めるにあたり、各々が立場を再認識し務めを全うしていく。
とこしずめの後は、関係者は奮い立たなければならない。
そう感じる。
