これまで耐震や改修計画でお世話になってきた学校法人のクライアントから、裏にある住居を壊し、新たな保育園を改築したいとの要望を受けた。心を弾ませながら現場へと足を運ぶ。詳しくヒアリングしていくと、この地は学園の発祥の地で、既存家屋は創始者が最後まで住まわれた住居であったが、その居間部分は、まさに子供を初めて受け入れ、保育・幼稚園として出発した場所であることを拝聴した。増築や改修を経て、今は主に地域交流の場や収納として活用しているその住居は、現在の園長先生はじめ学園に関係する方々の元の住まいでもあった。あまりの所縁の深さに身が引き締まる思いを感じながら、先ずは条件と状況の整理に注力すべきと考え、このプロジェクトはスタートする。
