着工 2020-07-14

設計をまとめ、無事施工業者を選定し、工事契約を行う。確認済証も受領。
前日の雨が、土ほこりを抑えながら地を固め、気持ちが良いほどスカッと晴れ上がる今日。日差しも高くなり、気温も益々上がっていく。とても順調に段取りを行い何不自由なくここまできた、と言いたくなるほどの現場状況。様々な条件や問題を調整し積み重ねた結果が、そんな考えを起こさせたのだろうと思う。とにかく、前途多難だと予測できていることは、ほぼ問題解決済みのようなもの。予測できないことが本当の問題となる。先ずは、先日受領した仮設図を元に、基礎のキソとなるレベルと縄張りの確認を行なっていく。順の調だ。

 

 

解体の際、敷地外のかたわらにあった桜の樹も伐採をした。樹齢は50年以上はあろうかと思われる、とても大きな枝振りの桜で、その枝は大きく敷地内に跳ね出していた。台風など昨今の厳しい自然環境を考慮すると、倒れる恐れもあり危険と判断したためであった。伐採した樹を何かに活用できないかと、解体中いろいろと案を練っていたが、樹の断面を確認して唸ってしまう。菌類や病気に弱いソメイヨシノだが、老齢になるとその弱さをカバーしようと樹の中から新芽を出し、うねるように伸びていく。そのため樹形がいびつになり、人間の目には少々醜く映ってしまう。美観の寿命といえることだが、樹はそれに抗うかのように生命力の強さを誇示している切断面であった。こうなると、大きな幹に見えても、それは何本も枝が組み合わさった束のようなもので、製材として使用するには難しい。予測できればすぐに判断できることであるが、これも現場からの教訓の一つと言える。