連日夏らしい気候が続き、工事は順調に進む。
職人の段取りさえ整えば、夏の天候は工事の味方になってくれる。ただ猛暑の中、作業を行う職人の方々には、何よりも身体を大事にして欲しいと願うばかりだ。いつのまにか定着した熱中症という言葉は、2,30年前にはピンと聞き慣れないものであったが、それほど社会の代謝が行き詰まりつつあるのだろうと想像を巡らす。その行き詰まりをなんとか打破・解消しようと、様々な道具や省力化を図るツールがもてはやされている。しかし、目の前に広がる鉄筋と型枠のアンサンブルは、今の所、人の手でしか成し得ない。あと2,30年も経てば、ほとんどの現場で、ロボットが工場で組んだ鉄筋・型枠が運ばれるだけになるだろうと予想できるが、調整という視点で見ると懐疑的にならざるを得ない。そこには、総じて配慮の欠如が見え隠れしているように感じるからだ。
コンクリートがせせらぎの如く型枠へ流れ込むことをイメージしながら、調整された鉄筋・型枠の所作を確認しつつこのようなことを考える。
