歩留まり 2020-11-04

現場では着々と作業が進む。幸いなことに今のところ大きな問題は起きていない。多種多様な建材が現場に搬入され、所狭しと並び置かれたそれらをやりくりしながら、床の工事が始まろうとしていた。特に仕上げ用の建材は、切り損などのロスを見込み多めに搬入されている。実際に必要な面積に対しておよそ5-10%は余分にあり、その面積が大きくなるとロス分も自ずと多くなる。所謂、現場作業上の歩留まりといえることだが、計画上も施工上も、なんとか無駄を出さずに仕上げることを良しとし、特に大きな面積部分でこれを成し遂げた。

 

 

しかし、封も開けずに余った物を建材メーカーは引き取ってくれないようだ。経理上か在庫管理上か、はたまた習わしの問題か、その理由はよく判らなかったが、聞くところでは、要は余ったのは発注した側の責任であり、こちら側で処理をしろ、とのことらしい。一現場また一職人が、勿体無いからと材料を大切に使った結果がこれか、としていまいそうで、幻滅以外の何物でもない。環境問題に対して、至極シンプルな考え方とその実践は、時と場合と相手によってはとても複雑になるものなのだろうか。
言われてみれば、大人の事情。ただそれは、純粋無垢なアイデアを黙殺している大人の言い訳に過ぎないことをもう自覚すべきであるのにと思う。嘘でもいいから、「再輸送にかかるCO2排出量が多いため」ぐらい言ってくれれば、ほんの少し共有感を得れるのだけれども。