雨降って鉄骨固まる。
しとしとと秋雨が降る現場は、主な架構と屋根下地の設置が完了し、職人もおらず一段落の様相を示していた。
現場では鉄骨施工の確認と次のシミュレーションをじっくり行うことができたが、現場小屋や自身の事務所、はたまた携帯電話においてさえも、次の工程に関わる多種多様な確認・調整事項で溢れかえっていた。ここが詰めどきの一つと言える。
簡単にいうと、組まれたフレームに壁や屋根を施し、建築に内部を初めて作る時、外装や一部内部にも関わる総集編的な確認を要する。壁には、下地があり、窓があり、その傍には設備開口があり、外灯もあり、上からは樋も落ちてくるし、部分的に庇もある。また、それぞれには機能や合理性、また法規を根拠とする寸法があり、規定されたサイズも存在する。当然のことだが、それらを一つづつ確認していく。疎かにすると全くみれたものにならなくなるからだ。ただ、現場を訪れるとさらなるアイデアも生まれる。そのアイデアに連なる諸々の事項を想定しながら、より良いものを導いていこうと案を練る。
