定例no.22 2020-10-10

遅れていた外装工事は、段取りよい職人の手配・作業によってだいぶと挽回してきた。
人と物さえ揃えればさほど時間はかからない工程だが、人不足の世の中では、先ず職人を確保することが大事となる。この流れはここ数年で急激に起きているように思える。ほんの10年程前には考えられなかったことだけに、まるで昨日できていたことが今日できない、という錯覚めいた感覚を感じる。定められた工期内で建築を完成させるのは施工者の義務であり、職人不足は工期遅延の言い訳でしかない、とすることは至極当然のこと。しかし、これからの計画工程において、この時勢を如何に考慮・反映し、施主に理解を求める場面が多くなることは必至になるだろう。材料性能と工事技術によって担保してきた建築の質は、近い将来自ずと材料のみに依存したプラモデルのごとくになるかもしれない、否、既にそうなっている。浮き立つ建築を鎮めるには、込める力と知恵と時間がその錨になるであろう。また、良し悪しでも好き嫌いでもなく、人が現場に向き合う姿勢が問題であるともいえる。
少々修正が必要だなと雨水落としを見上げながら思う。