1ヶ月ちょっとが過ぎた現場。引き渡しから逆算するとあとの工期は1.5ヶ月となる。
1.5ヶ月としても、最後の一週間は検査や補修などに時間が割かれ、実質工事は1.0ヶ月ほど。これまで一週間に一度現場定例を行い各工事状況を確認していたが、今後は分科会のみの実施とし、必要な場合にかぎり当部会に出席するよう各工事担当者に伝える。諸々の手間をなるべく現場作業に注力できるよう機動力を高めてもらう意図だが、それにも増してこちらも動き回ることが必至となる。最終トラックを告げるジャンが心に鳴り響く感覚である。

ここからは、これまでの所作を見透かし先を見通すことを同時に行う必要がある。現場では、今の場面の見えないものを過去と未来に渡り頭の中で創造できなければならない、とよくよく先達から教示いただいた。その所作に関わる素材はもちろん、その組合せや取付方、はたまたそれに係る職人の動きや発せられる音までを想起しながら出来上がりを思い浮かべること、またそれを何度も繰り返すこと。実りある仕事と更なる創造のために何度もなんども現場をみる。