定例7 2019-05-10

次第に気温と湿度が増してくる季節。
そんな兆しを見事にあらわす雲がモクモクと厚く広がり、太陽の光をまばゆく反射してくる。

現場では、主要構造の建て方が完了。各部の下地などの二次部材や仕上工程のため、建築周囲に足場が組まれる。足場にネットが張り巡らされるのは、主に現場作業員の危険防止の観点から採用されているのだが、外側から眺めるその風景は、さながら客席からみる興行前の緞帳の様だと常々思う。幕開けに向けて、この中では途轍もない数の人が、それぞれに道具と材料を持って往来し、トンテンカンテン作業する。それらを直に取り纏める工事監督という呼称の意味を目に見えて合点するところとなる。そんなカオスの中にどっぷり浸かりながら、設計の方向性を現場が見失わないよう、様々な検討や対話、調整や葛藤を繰り返しつつ、道先案内人のような役割を工事監理なしていく。