定例10 2019-07-20

いつの頃からだったか。
今年ももれなく「梅雨らしい」という季節感を問い、思い返している。
幼少の頃、しとしと2週間程降り続く雨に鬱陶しさを覚え、使いすぎと怒られながら大きなてるてる坊主を作ったものだが、今は違う。局所的・集中的に大雨が降り、梅雨の晴れ間が極端に長く暑い。坊主の出番はめっきり減って、代わりに携帯のアラーム機能が日々の必需品となるご時勢。雨の少ない現場は、工程的には捗り易く、段取上都合の良い状態になるが、それも昔のことになりつつある。現場数は変わらないのに職人が不足している現状、どこも工事ができる状況は、職人の争奪戦が発生し現場が職人待ちの状態になることもあるそうな。そのうちに、皆が先行逃げ切り型の工程を描き、人的不足に拍車を掛けることにならないだろうか。棟の金属屋根が葺き上がり、厳しい日差しを受け反射する屋根の上でふと思う。

棟の金属屋根は、鋼板を特殊なベンダーを用いて加工している。と書くと、余程のことと聞こえてくるが、機械の特殊性でなくこの機械を見つけてくるまでの経過にその特殊さがある。一昔前までは、なんてことはない普通の機械だったようだが、需要の落ち込みから、今回の屋根の曲率まで曲げることができる機械の最後の一台だったらしい。それも破棄が決定していたらしく、その機械にとっては最後の稼動となった。超レア物との出会いに、現場関係者とマニアックな優越感を共有しながらも、そんな出会いを根気強く引き寄せ無事納めてくれた現場所長に先ずは感謝。